予行練習の場としてのアクションラーニングの活用

 

かつて、研修の場で習得したスキルは、実務に戻った後も、比較的容易に活用できました。
研修で学んだ新たなツールや手法を流用することで、業務改善への成果が得られたものです。
ところがここ1-2年の世の中の動きは、これまでの"当たり前"に変化をもたらしています。

<環境変化の要因>
・市場のグローバル化によって、これまでと異なる顧客とビジネスする機会が増加
・環境の多様化によって、文化的背景の異なる同僚や客先と共働する必要性が増加
・プロジェクトベース/マトリクス組織の普及によって、指示系統が複雑化
・市場の変化のスピードが加速

今日のこうした変化は、研修の場で学んだ内容をビジネスの現場で活用しづらい、という混乱を生みだしています。
習得した内容を実務に活用できる方法が知りたい、実践練習の場にしたい、こうした意見をしばしば聞きます。


このようなケースでは、習得した内容を予行練習する場として「アクションラーニング」をご提案しています。
特に、昨今多くの企業で導入され始めているグローバル人材の育成に関わるプロジェクトでは、求められる環境が
現状では稀なシチュエーションが多いため、本番に近い環境を意図的に作り出し、練習の場として利用するケースが
増えています。英語でのディスカッションであったり、多様な環境における成果の作り方などがひとつの例です。

研修はたくさんの失敗が許される場です。むしろ多くの失敗をして、その経験の中からご自身のやり方や方法を
見つけていただくことが理想です。そのような場のひとつとして、アクションラーニングは大いに活用できます。

とはいえ、一言にアクションラーニングとは言っても、10社あれば10通りのご提案をさせていただくほどその内容は
様々で、ただ一つのモデルを示すには難しいものがあります。お客様が実現したい状態や目的ごとに、様々な
ケースが考えられることをご承知ください。

 

アクションラーニングで何を実現できるのか?

アクションラーニングはReginald Revans教授が50年ほど前に先鞭をつけた学習法です。
現実組織で起きている解決すべき課題を扱い、実務を進行しながら学ぶ"experiential learning (経験にもとづく学習法)"
であり、組織の知的資本を高めることを目的に企画されます。

アクションラーニングは、達成したい目的によって内容も大きく変わってきます。

目的は主に2つに分けられます。

● アクションラーニングの「プロセス(工程)」を学びとするもの

● アクションラーニングを実施することによって得られる「結果」を収穫とするもの

アクションラーニングでは、企業の目的がラーニングを通して実現できるだけでなく、参加者各々がキーマンとなり、後々組織内で
同様のフローを実行する上でのノウハウを習得する場としてもご利用いただけます。

 

AMAのアクションラーニングの特徴

1.グローバルビジネスに対応するためのノウハウが充実 2.AMAのビジネスノウハウやフレームワークを体系的に活用 3.参加者のレベルに合わせたファシリテーション
アクションラーニングは、グローバルな環境を想定し、英語でも実施が可能です。
また、日本人がグローバルビジネスで直面しやすい問題や障害を想定し、これらに対応するためのノウハウをご提供します。
豊富に提供されるツールやビジネスフレームワークは、アクションラーニングのプロセスを体系的にわかりやすく、活用しやすくします。 企業が達成したい目的、参加者のレベルに合わせ、時にはリードしたり、必要に応じてフォローアップしながらアクションラーニングを進行します。
アクションラーニング中の仕掛け(例)
・目的の明確化
・人的ネットワーク構築法
・チーム規範の設定法
・作業計画の立案法
               など
ツールやフレームワーク(例)
・ビジョン構築プロセス
・戦略実行のフレームワーク
・戦略立案プロセス
・問題解決プロセス
・プロジェクトマネジメントプロセス
・新規ビジネス創出プロセス
               ほか

 

アクションラーニング事例のご紹介

昨今特に需要の多いグローバル人材育成プロジェクトにおいては、特に「プロセスを学びとする」手法に対する需要が
増え、多くの企業様にご提案させていただいています。今回は一例として、アクションラーニングの学びを大きなポイントとして実施したコースをご紹介します。



■アクションラーニングを導入する会社の意図

多様な環境下におけるグローバルマインドへの意識変革と、グローバル(人的)ネットワークの構築を図る。  
※アクションラーニングのプロセス(工程)を学びとする

■アクションラーニングで扱うゴール (下図の"想定ゴール")

顧客のグローバル化に伴い、自社もグローバル化するために必要なことは何か、会社に向けた提案をチーム毎に作成するだけでなく、個人として実現可能なコミットメントを作成する

■対象者

次世代のグローバルリーダーを短期間で集中的に育成する (日本人・外国人混合クラス)

 

アクションラーニングの流れ(例)

アクションラーニングの流れ(例)

 

このアクションラーニングのキーポイント

【フェーズ1:ケーススタディの読み込み/顧客/自社分析】

・組織のグローバル化に関するケーススタディ(数十ページ、英文)を読み込み、その要約と自社分析を事前課題として設定。事前課題を設定することにより、研修に参加することの意義・重要性を認識させる。
・顧客/自社分析を通して、自社のポジションや強みを再認識する。

【フェーズ2:ケースの共有】

・異なったケースを読んだ参加者がチーム(異なる地域から集まった者同士)を作り、お互いの情報を交換・共有することで、組織のグローバル化には様々な考え方や捉え方があることを再認識する。
・参加者同士のフィードバックを通して、国や文化の異なる人々の考え方の相違を実感する。

【フェーズ3:自社ケースに落としたディスカション】

・ケースを自社に落とし込んだ場合に考えられる障害や可能性をチームで議論し、異なる視点や考え方から起きる新たな発想やマインドセットの変換を体験する。
・異文化の人々とどのように共働すれば良いか、体験を通して気づきを得る。
・活発な議論を通して、個人のアクションプランとチームとしての会社への提案を作る。
・ディスカッションを通してグローバルな人的ネットワークの強化を図る。

【フェーズ4:チーム発表】

・会社に向けた提案を経営幹部向けに発表。会社側にとっては経営戦略の材料となる。
・チームとしてその結論に至った経緯、至るまでに起きた混乱や課題が何であったかを振り返り、共有することにより、起こりうる事象への対応力を高める

 

ご紹介したアクションラーニングは、そのプロセス(工程)から得る学びに焦点を置いたものです。
前述したように、アクションラーニングの導入方法や内容は、導入目的によって大きく変わってきます。
また、アクションラーニングは知識やスキルを習得するワークショップと組み合わせて実施することもできます。
貴社のニーズに合わせたソリューションを提案して参りますので、さらなる詳細は不明点につきましては、まずはご相談ください

 

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