グローバルに組織を率いるゼネラリストを育成する「グローバル・エグゼクティブ・プログラム」
2008年10月、旧協和発酵と旧キリンファーマが合併して生まれた協和発酵キリンでは、海外部門の経営を担う将来のリーダーを発掘するために、2010年から研修制度「グローバル・エグゼクティブ・プログラム」を設けています。このプログラムを運営する人事部人材開発グループ マネジャー八木澤智正氏に、グローバル人材育成における取り組みについてお聞きしました。
協和発酵キリン株式会社プロフィール 設立:1949年7月1日 |
![]() |
<<事業概要>> 「医薬」「バイオケミカル」の事業分野において、高度な技術とユニークな視点で独自の研究を進め、さまざまな産業分野に高品質の製品を開発・提供している。がん、腎、免疫疾患を中心とした領域で、抗体技術を核にした最先端のバイオテクノロジーを駆使し、画期的な新薬を継続的に創出。開発・販売をグローバルに展開し、世界の人々の健康と豊かさに貢献する日本発のグローバル・スペシャリティファーマを目指す。 また、バイオケミカル事業も協和発酵キリングループとして展開。医薬事業の一翼を担い体外診断薬分野での事業展開と、世界トップレベルの発酵法と合成法の技術を活かした事業を中核として、グローバルな成長を目指している。 |
|
―人事・人材教育において、2010年4月から新制度をスタートされました。
当社は「バイオテクノロジーを基盤とし、医薬を核にした日本発の世界トップクラスの研究開発型ライフサイエンス企業を目指す」をビジョンに掲げ、多様なニーズに対する新たな価値の提供を通じて、グローバルな成長を遂げることを目的としています。具体的には、がん、腎、免疫疾患を中心とした領域で、抗体技術を核にした最先端のバイオテクノロジーを駆使して画期的な新薬を継続的に創出し、開発・販売をグローバルに展開することにより世界の人々の健康と豊かさに貢献する日本発の「グローバル・スペシャリティファーマ(GSP)」となることを事業ビジョンとしています。
当社は研究開発型の医薬企業ですが、ひとつの医薬品を開発するには、10年以上の開発期間を要し、研究開発費は数百億円かかることもあります。さらに医薬品の研究・開発・申請・生産・販売には数多くのハードルがあります。
当社の事業ビジョンを具現化するためには、このようなハードルを乗り越えて事業化し、さらにグローバル展開ができるような、広い視野と専門性を兼ね備えた人材の育成・選抜が必要不可欠と考えており、その考えを盛り込んだ制度を導入することにしました。
―新制度の特徴は?
会社として社員一人ひとりに求める能力がどれだけ発揮されているかを振り返ることにより、1年間の成長を認知し、本人の能力開発上の課題やその改善機会を特定する「育成ツール」である、GSP(グローバル・スーペリオル・パフォーマンス)評価の導入が特徴です。GSP評価は、いみじくも「「グローバル・スペシャリティファーマ」と同じ頭文字を持ちます。GSP評価では、協和発酵キリンの一員として求められる基礎的な力を要素とする基礎力、職務をまっとうする上で求められる力を要素とする職務能力、職務内容そのものの重要さや影響の大きさを要素とする職務、の3つの要素で評価を行うこととしています。当社の人材教育もGSP評価で求められる能力とリンクするよう工夫しています。
―具体的には、どのような能力が求められているのでしょうか?
![]() |
たとえば、課題設定、課題遂行、コミュニケーション、チャレンジなどが職務能力として求められています。 ただし、職種によって、職務遂行のスタイル、あるいは職務能力の発揮場面や行動例に違いがあるので、職種別に等級基準を分けています。より具体的な等級基準を設けることで、育成ツールとしての効果を高め、医薬専業企業に必要な各職種の専門性の伸長に繋げていきたいと考えています。しかしながら、それだけではなく、一定の専門性と広い視野を兼ね備えた企画業務を担う人材や、将来の経営を担っていく人材の育成も、同時に進めていかなければなりません。そのため、人事異動の面においても、高度な専門性を形成していくようなパスだけでなく、専門分野以外の分野でも幅広く経験を積むようなパスも考えています。どのような職種においても恒常的に能力を発揮することができ、グローバルに活躍できるゼネラリストの必要性が増してきているのです。
―グローバルに活躍できるゼネラリストとは?
ひとことで言えば、答えのない課題に取り組みながら、組織を率い、成果を出す人材ということでしょうか。それに加えて、環境の変化に耐えて、どのような環境でも活躍できるタフさも重要です。 グローバル・マネジメントを担う次世代エグゼクティブ人材を育てることを目的に、このような素養を伸ばすことによって、当社では「グローバル・エグゼクティブ・プログラム」を新たに設けました。








